2018年度

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2018年度 新任教員の紹介

            電子物理工学分野 教授   岡本 晃一(おかもと こういち)

 工学研究科電子物理工学分野の教授に着任しました岡本晃一です。1998年に京都大学理学研究科化学専攻で学位を取得し、日本学術振興会特別研究員、カリフォルニア工科大学物理学科上級研究員、京都大学工学研究科電子工学専攻特命准教授、九州大学先導物質化学研究所准教授を経て、この4月から本学でお世話になっております。この間、科学技術振興機構さきがけの「物質と光作用」と「太陽光と光電変換機能」の2つの領域を続けて兼任しました。6年間滞在したカリフォルニア工科大学で、プラズモニクスの研究分野の創成期に携わる機会があり、以来この分野を日本でも広く発展させるべく研究を続けています。本学においては、ナノフォトニクス、プラズモニクスの物理・原理を詳細に解明することで新しい学術分野としての基盤を構築し、高効率LEDや太陽電池をはじめ、光ナノ導波路、光ナノ回路、光コンピューティングなど、様々な革新的応用展開を目指します。また最先端の研究に楽しんで取り組むことによって人間力の向上を目aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa指し、世界で活躍できる人材の 育成に努めたいと思います。

 

 

            航空宇宙工学分野 教授   辻井 利昭(つじい としあき)

 4月に航空宇宙工学分野・航空宇宙システム工学グループに着任しました辻井利昭です。大阪出身ですが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に就職し、27年ぶりに戻ってきました。航空宇宙分野で関西の雄である大阪府立大学に勤務できることは大変光栄であり、教育・研究を通じて航空宇宙技術の発展に貢献できるよう努力する所存です。専門はGPSで馴染みの深い衛星航法(ナビゲーション)ですが、我が国でも準天頂衛星システム「みちびき」が整備中であり、今後大いに発展していく分野と考えています。学生さんの若い力を借りて、航空宇宙のみならず様々な分野での応用技術に取り組んでいきたいと思います。体を動かすのが好きで、前職場では長くバドミントンに親しんできました。新緑の今、近くのニサンザイ古墳が美しく、ジョギングに出かけようかと思うこの頃です。教育現場は不慣れなため、色々と教えて頂きたく存じます。どうぞよろしくお願い致します。

 

 

            マテリアル工学分野 准教授   池野 豪一(いけの ひでかず)

 池野豪一と申します。私は2013〜2017年度の間、研究推進機構 NanoSquare拠点研究所 のテニュア・トラック特別講師として本学で研究・教育活動を行っておりました。この 度テニュア資格をいただき、4月よりマテリアル工学分野の准教授に着任致しました。専門分野は計算材料科学、特に第一原理計算をもとに電子状態から材料の物性を定量的 に理解し、予測するための理論的手法の開発を目的として研究を進めています。さらに情報科学的手法を組み合わせて、より効率的な物性予測と材料探索を実現するための数理的手法の研究も行っています。材料科学において理論計算が果たす役割は大きくなる 一方で、それを担う人材が不足していると痛感しています。教育面では、高度に物理・化学を理解した計算科学研究者の育成に貢献できればと考えております。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

            電子物理工学分野 准教授   及川 典子(おいかわ のりこ)

 4月より非線形動力学・複雑系動力学研究グループの准教授に着任いたしました及川典子と申します。九州大学で学位を取得し、ドイツのマックス・プランク研究所や公立はこだて未来大学での博士研究員を経て、昨年度までは首都大学東京で助教を務めておりました。関西に住むのは初めてで、周りの方々に観光名所をいろいろと教えていただいたので、ぜひ行ってみたいと思っています。これまでの研究では、液晶電気対流やイオン液体の溶解、反応拡散系や粒子系のモデルの数値計算など比較的多くのテーマを扱ってきましたので、これからの研究で、その経験を生かしていきたいと考えています。教育や講義に関しては不慣れな部分が多く、これから試行錯誤になりそうですが、学生とともに楽しみながら研究・勉強をし、お互いにモチベーションを高められるようにすることが目標です。大阪府立大学の教育・研究に貢献できるよう、がんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 

            海洋システム工学分野 助教   生島 一樹(いくしま かずき)

 4月から海洋システム工学分野のテニュアトラック助教に着任した生島一樹です。これまでは、本分野で溶接に関する大規模非線形構造解析の研究で学位を取得したのち、4年間、本分野で特認助教として研究を継続してきました。これからは、船体構造の解析を中心とした研究を実施するとともに、教員として学生の教育にも携わることとなります。新たな研究テーマを立ち上げることになりますのでとてもワクワクしています。また、学生時代からご指導をいただいた先生方とともに教育に取り組めることを大変うれしく思うとともに、自分自身が教育をする立場になったことに身の引き締まる思いです。先生方がされてきたような学生に興味を持たせ、やる気を引き出すような授業や研究をできるように成長していきたいと思います。これから、学生さんとともに勉強に研究に精進し、楽しんでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

           電気情報システム工学分野 助教  池田 佳奈美(いけだ かなみ)

 4月より電気・情報系専攻電気情報システム工学分野の助教に着任致しました池田佳奈美と申します。本年3月に電気通信大学大学院情報理工学研究科先進理工学専攻博士後期課程を修了、博士(工学)を取得しました。ホログラフィなどの光技術を用いた情報処理やセンシングの研究に取り組んでおり、社会課題の解決に貢献できる研究およびそれを担える人材を生み出すための教育に励んでいきたいと考えています。今後、他の先生方と連携するなど研究分野を広げ、本学の研究および教育に貢献できるよう精一杯取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

            応用化学分野 助教   鈴木 祥仁(すずき やすひと)

 2018年4月に、応用化学分野合成高分子化学研究グループのテニュアトラック助教に着任いたしました鈴木祥仁です。修士課程まで日本で終えた後、博士課程およびポスドクの期間(6年間)をドイツ、ギリシャ及びアメリカで過ごし、久しぶりに日本に戻ってきました。専門は高分子科学で、特に界面やナノサイズでの現象に重点を置き研究を進めております。本質的な理解を進めつつ、実用化につながるような応用研究へと発展させていきたいと考えています。学部時代には一時期、高校教員への進路を考えていたこともあり、教育にも興味を持っています。実習、演習、研究活動を通して、伸びしろの大きい時期の学生さんの一助となることを楽しみにしています。教育・研究活動に精一杯取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

            化学工学分野 助教   松本 拓也(まつもと たくや)

 4月に化学工学分野・反応工学グループに助教として着任致しました松本拓也と申します。2013年9月に神戸大学大学院で博士(工学)の学位を取得後、同大学において学振特別研究員、助教、特命助教として4年半勤めて参りました。これまでは、遺伝子工学やタンパク質工学に関する技術を駆使して、酵素や微生物を用いたものづくりに関する研究に取り組んで参りましたが、今後はこれまでの経験をベースにしながらも、新たな領域にも積極的にチャレンジしてきたいと考えています。また、大阪府立大学では教員と学生の距離感が近く、教育活動に非常に力を入れている印象を受けました。前職では主に研究活動を中心に取り組んでいましたので、教育に関してはまだまだ至らないところも多々あるかとは思いますが、共に研究活動を行うことで学生の成長を手助けできるよう精進していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

 

 

            マテリアル工学分野 助教   村田 秀信(むらた ひでのぶ)

 4月にマテリアル工学分野・生体材料研究グループの助教に着任した村田秀信と申します。京都大学工学研究科材料工学専攻にて学位を取得し、物質・材料研究機構、横浜市立大学を経てきており、ダイヤモンドが合成できるような条件での合成実験、X線を用いた分光実験、それらに関連するシミュレーションと、幅広い手法を駆使して主に無機材料の研究を行ってきました。今後は経験を最大限に活かし、これまでに培った手法を生体材料と融合させて複合的な視点から教育・研究に取り組んで参ります。まだわずかな時間ではありますが、学生と話すと他大学と比較しても勝るとも劣らない高いポテンシャルを感じています。また、数多くの古墳をはじめとする様々な堺の伝統・文化が感じられる優れた周辺環境も相まって、学生と共に大きな仕事を成し遂げられると期待しています。これから大阪府立大学、ひいては堺・大阪・日本を盛り上げていけるように努めますので何卒よろしくお願いいたします。

 

 

            機械工学分野 助教   山崎 晴彦(やまさき はるひこ)

 4月に機械工学分野・環境保全学グループの助教に着任いたしました山崎晴彦と申します。昨年度までは同志社大学理研究開発推進機構及び理工学部の特別任用助教として、磁性流体や超臨界流体などの機能性流体を用いたエネルギー変換・輸送の研究を行っておりました。これからは電磁機能性流体である非熱プラズマを用いた環境浄化、環境保全型エネルギー変換に取り組みます。電磁機能性流体に関する研究は、流体工学のみならず、化学工学・電気工学・環境工学などの学術・産業における横断的な分野の開拓が必要となります。大阪府立大学の優れた環境の中、先生方の活発な研究活動を模範に、地球環境保全に向けた研究を行いたいと思います。また、教育に関しては、学生のポテンシャルを引き出せるような機会を提供し、共に成長できるよう邁進を重ねていきたいと思います。研究・教育に一意専心で頑張りたいと思いますので、何卒宜しくお願い致します。