2021年度

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2021年度 新任教員の紹介

              航空宇宙工学分野 助教 小川 秦一郎(おがわ しんいちろう)         

航空宇宙工学分野のテニュアトラック助教に着任しました小川秦一郎です。2021年3月に東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻で学位を取得し、4月1日付けで採用されました。東北大学大学院の博士前期・後期課程の5年間、JAXA連携講座富岡研究室に所属しており、JAXA角田宇宙センターにて研究を行ってまいりました。専門は航空宇宙推進工学で、超音速流中での炭化水素混合燃料の着火特性、直交格子積み上げ法を用いた固体燃料ロケットの内部流れの流体解析などに取り組んできました。近年、日本の航空宇宙分野は「はやぶさ2」をはじめ様々な分野において目覚ましい成長を遂げております。本学での研究活動を通して、航空宇宙分野の発展において一翼を担う研究者に成長できるように、新しい研究テーマにも取り組んで参ります。歴史と文化の魅力あふれる堺で,本学の研究および教育のさらなる発展に貢献できるよう精一杯取り組んで参ります。どうぞよろしくお願い致します。

 

 

              航空宇宙工学分野 教授 森 浩一(もり こういち)           


航空宇宙工学分野の教授に着任しました森浩一です。2004年に東京大学新領域創成科学研究科先端エネルギー工学専攻で学位取得後、東北大学流体科学研究所の助手、名古屋大学工学研究科航空宇宙工学専攻の助手、講師、准教授、この間、インペリアルカレッジ衝撃波科学研究所客員研究員を経て、41日付で大阪府立大学に着任いたしました。専門は、航空宇宙推進工学、特に、熱流体力学に基づく先進推進(Advanced Propulsion)システムの創案、基礎物理の解明、フィジービリティスタディです。学生時代から継続してビームエネルギー推進の研究を進め、最近は、宇宙でスペースデブリ対策技術、空で大気吸込式プラズマジェット推進の研究を進めています。近年、ロケット・ベンチャーや空飛ぶ自動車の登場に伴って、航空宇宙工学は異次元の発展期にあります。航空宇宙推進工学における世界トップの研究拠点を目指すと共に、世界で誰にも負けない技術者・科学者の育成に努めてまいります。

 

 

              電子物理工学分野 助教 芳賀 大樹(はが たいき)           

工学研究科電子物理工学分野非線形動力学・複雑系動力学研究グループ助教の芳賀と申します。2018年に京都大学理学研究科物理学・宇宙物理学専攻にて学位を取得した後、京都大学特定研究員、東京大学特別研究員を経て、今年度より本学に着任いたしました。専門は統計物理学、および非線形物理学の理論研究です。この分野は、原子・分子などのミクロな構成要素同士の単純な相互作用から創発するマクロな物理現象を対象としており、水はなぜ凍るのかといった身近な疑問から生命の起源などの壮大なテーマまで幅広いトピックをカバーしています。今年度より初めて教育活動に取り組むにあたって様々な不安もありますが、学生の方々が主体的に問いを立てそれを解決するという普遍的なスキルを身に着けて社会へ出ていけるよう、最善を尽くしてサポートしていきたいと思っております。

 

 

              化学工学分野 准教授 堀江 孝史(ほりえ たかふみ)           

41日付で化学工学分野の准教授に着任いたしました、堀江孝史と申します。2008年に東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専攻にて学位を取得後、神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻にて博士研究員、助教を経ました。2015年にはイギリスのニューカッスル大学にて1年間の客員研究員を務めました。触媒反応の非定常操作に関する研究で学位を取得後は、撹拌・混合操作を対象とした移動現象工学グループに所属し、従前の化学プロセスの在り方を一新する「プロセス強化」を掲げ、非定常流動場や渦流を活用した連続式反応器や分離装置の開発を中心に研究を継続して参りました。質の高い化学工学教育を提供する本学のカリキュラムに貢献し、日本の化学プロセス産業、ものづくりを支える人材育成の一助となれるよう励むと共に,学生の皆さんと一緒に研究を遂行することで、新しい化学工学の創出と国際社会への発信を積極的に進めて参ります。

 

 

              マテリアル工学分野 助教 深津 亜里紗(ふかつ ありさ)     

マテリアル工学分野 ナノテク基盤材料研究グループの助教に着任しました深津亜里紗と申します。大学院生時代は分子科学研究所に在籍し、2018年に総合研究大学院大学にて博士(理学)を取得しました。その後2年間、大阪大学大学院工学研究科にて特任研究員としてCRESTプロジェクトに参画し、本学には昨年4月より研究員として、本年4月より助教としてお世話になっております。これまで主に金属錯体の溶液化学を軸として、電気化学・光化学・触媒化学・生物無機化学などの研究に携わってまいりました。今後はこれまで培った知見を有機-無機ハイブリッド材料へと展開し、新たな研究領域を切り開きたいと存じます。また、学生が意欲的に学問・研究に取り組める環境を提供することで、広く社会で活躍できる人材の輩出に努めてまいります。未熟者ではございますが、全身全霊をもって研究・教育活動に取り組み、本学および来年度開学する新大学へ貢献したいと存じます。